家族がバラバラに!?親がマルチ商法を始めたときの対処法とは

人に商品を紹介し、新たにビジネス会員として迎え入れることで紹介報酬を得る「マルチ商法」。

「MLM」や「ネットワークビジネス」とも呼ばれるこのビジネスは、成功すれば自ら働くことなく収入を得られるようになることから、若者や主婦を中心に大流行しています。

しかし誰もが憧れる「悠々自適」な生活を送れるのは、ほんの一握りのトップ層だけです。

殆どの会員は、月々の支出を賄うのが精一杯なので、手当たり次第に強引な勧誘を行わざるを得ない状況。人間関係に亀裂が入ることも多いです。

今回は、マルチ商法の仕組みや、自分の親がハマってしまったときの対応についてお話します。

1. 親がはまったらたいへん!?マルチ商法とは?

マルチ商法では、人に商品を紹介し、購入してもらうことでその代金の一部を得ることができます。

これに加え、その人を新規会員として迎え入れ、商品を紹介してもらうことで、紹介報酬を得ることができるのです。

したがって、自分の下に会員を増やしていけば、その会員に働いてもらうことで収入を得る事もできるのです。

マルチ商法のトップ層は自分で働かずに、権利収入で悠々自適な生活を送っています。

彼らのような成功を夢見て、多くの人が新規参入しているのです。

しかしマルチ商法の実情はかなり厳しいものです。

満足に生活できるほど稼いでいるのはごくごく一部のトップ会員のみで、ほとんどの会員は月々のセミナー代や商品購入費(会費)を払うのに精一杯だったりします。

多くの会員は必死に勧誘を行わないと会費を支払えないので、法律スレスレの勧誘を強いられることもよくあります。強引な勧誘で、人間関係にヒビがはいることも珍しくないのです。

親がマルチ商法にハマり、家族が崩壊しかけたという声もよく聞きます。

2. 親がマルチ商法を始めたと気づく瞬間

・同じ会社の製品ばかり使っている
マルチ商法の商材として最も多いのが、化粧品や健康食品です。

マルチ商法では基本的に、会員は毎月商品を購入しなければなりません。

「親が同じ会社の洗剤や化粧品、健康食品ばかりを愛用していた。」というのは、マルチにハマった一つの兆候と考えられます。

化粧品は相性の良いものであれば、継続して使うことが多いので、それだけでは判断できませんが、市販では手に入らないような製品ばかり使っているのであれば、マルチの可能性は高そうです。マルチにどっぷり使ってしまった人の中には、市販の製品を馬鹿にしたり、家族にマルチの製品以外使わせないなんてこともあるそうです。

・借金の請求書で判明
借金をしてまでマルチ商法にのめりこむ会員も非常に多いです。

トップ会員は「たとえ今赤字でも、続けていればすぐに黒字になる」と説得されているので、借金をしてでもビジネスを続けようとしてしまうのです。というより、上の会員から、借金をするように促されます。

少額であれば家族に借金をお願いすることもありますが、金融機関を使わされることも多いです。

請求書が家に届いて、親がマルチ商法にハマったことが判明することも多いようです。

・言動で気づく
マルチの会員になると、定期的なイベントやセミナーへの参加を促されます。

特にハマっている人は毎日のようにミーティングや勧誘活動を行います。

今まで活発的でなかったのに、急に毎日のようにイベントに参加し始めたなど、行動の変化から親がマルチにハマったことに気づく人も多いです。

中には親から直接勧誘を受ける人もいるようです。

3. マルチ商法にはまる親の心理状態は?

マルチ商法にハマる親の特徴として、精神的、金銭的に満たされていないというというものがあります。

マルチ商法に参入する人間の8割は女性であり、主婦の方が非常に多いです。

いざという時に自分で稼ぐスキルを持っていない主婦にとって、初期スキルなしで始められるマルチ商法は、将来的な金銭面の不安を少なくするために有効に思われるのです。

日中を家で過ごすことの多い主婦にとって、仲間をつくりながらお金を稼げるマルチ商法は、生活に張りを与える魅力的なビジネスなのです。

経済的、そして精神面で余裕のない人は、マルチ商法を精神的平穏を保つための手段として利用したがるのです。

4. マルチ商法にはまる親をどう説得すればいいの?

親がマルチ商法にハマってしまった時はどのように対処すればよろしいのでしょうか。

ただの知人であれば、距離を置くのが一番です。

マルチの会員は、毎月のセミナーやイベントを通して、半分洗脳状態にあり、「自分のやっているビジネスは絶対的に正しい!この魅力がわからない人間の方がおかしい!」と思い込んでしまいます。

ですから、無理に説得しようとすればするほど反発して関係に亀裂が入ります。

友人や知人であれば、そっと距離を置くのが一番ですが、家族がハマったとなるとそうはいきません。

親がマルチにハマって背負った借金を、子供が肩代わりさせられることもあります。

親がマルチ商法にハマったら、「稼げない理由」と「犯罪に加担する可能性」を説明するのが一番ではないかと思います。

マルチ商法は自分が会員を勧誘することで紹介報酬を得られるのはもちろん、その会員が更に勧誘することで、紹介報酬の一部を手にすることができます。

合法のマルチであれば、紹介報酬を得られる会員の範囲に限界がありますが、それでも先に始めた人の方が儲かりやすいのは事実です。

新規会員はセミナー代や購入費がかさむのに加えて、紹介報酬の多くをトップ会員の報酬に充てられるので、労力に見合った報酬を得るのは難しいです。

トップ会員が新規会員から搾取し、良いとこ取りする仕組みができているのです。

大手のマルチは既に成熟しきっており、新規会員への還元率増加は見込めません。

かといって知名度のないマルチ商法は、犯罪に巻き込まれるリスクが上がります。

マルチ商法そのものは違法ではありませんが、多くのマルチ商法は勧誘の過程で違法行為をしてしまっているというのが現状です。

マルチ商法では会員を獲得するために、デメリットを伏せたり、勧誘する旨を伝えずにアポイントを取ることが奨励されていますが、これらは違法行為です。

特定商取引法では、取引の判断に影響を及ぼす重大事項の説明、重要事項書類の引き渡しは義務付けられていますし、アポイントの際に、あらかじめビジネスの勧誘を行う旨を伝えることも定められています。

現状として多くのマルチ会員はこれに気づかず、法に抵触した勧誘を行っています。

大手も例外ではありませんし、過去に違反行為で業務停止処分を受けている業者も少なくありません。

親がマルチにハマっていることに気付いたら、「新規会員が稼ぐのは非常に難しいこと」、「知らず知らず法律を犯してしまうリスクがあること」を説明しましょう。

親がマルチ商法を始めたときの対処法・まとめ

今回は、マルチ商法の仕組みや、親がハマってしまった時の対処法について紹介しました。

大手を含め、多くのマルチ商法は法律に触れるような勧誘を行っているのが現状です。

半洗脳状態にある相手に対し、ただ「騙されているからやめろ!」というのは逆効果。会員に悪気はなくても、知らず知らず犯罪に加担している可能性や、トップ層に搾取される構造ができていることを説明するのが望ましいでしょう。

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