マルチ商法の勧誘をカフェで行う巧妙な手口と対処法

カフェはマルチ商法の勧誘場所として、最もポピュラーなところです。あなたも、カフェで勧誘を受けているらしい人を見かけたことがありませんか?友人、またはSNSなどで知り合った人から呼び出されて会っているケースがほとんどですが、それ以外の場合でも、マルチ商法の勧誘につながるケースがありますので要注意です。

1.  カフェでの巧妙なマルチ商法の勧誘

カフェがマルチ商法に利用されるときは、そこで勧誘の下準備となるトークが展開されたり、うまくいけばマルチ商法の勧誘から契約までを取り付けたりするものですが、たいていは事前にカフェ以外の場所で知り合っているわけですね。

1-1. 初対面で勧誘してくる場合も

ところが、知り合いでも何でもないカフェの客を、なんと初対面にもかかわらずマルチ商法に勧誘する豪腕ディストリビューター(=マルチ商法のビジネス会員)もいるらしいです。全く知らない人と知り合いになり、連絡先を交換するだけでなくビジネスの勧誘までしてしまうとは、恐ろしいコミュニケーション能力の高さです。冷静に考えれば怪しさ満点なのですが、こういう勧誘方法に引っかかる人が意外と多いようです。

1-2. あなたの人のよさにつけこむ巧妙なマルチ商法の勧誘

あなたも同じような状況に遭遇すれば、初対面の人を邪険に扱うのに気が引けて、言われるままに連絡先を交換したり、再び会う約束をしてしまったりする可能性が高いでしょう。あなたの人のよさにつけ込んでいるとも言えますが、単純にそういう勧誘の仕方があると知らないために対応できないのです。このような巧妙なマルチ商法の勧誘を躊躇なく断れるように、以下に挙げる様々な事例があることを知っておきましょう。

2.  カフェでのマルチ商法の巧妙な声かけ事例

東京都の20代女性が、以下のような勧誘をされた事例がありました。

2-1. カフェで知らない女性に声をかけられた

休みの日に、本屋に併設されたカフェで購入したばかりの本を読んでいたら、いきなり知らない女性に声をかけられました。私より歳上な感じのスラッとしたキレイめな女性です。

「何の本を読んでいるの?」と私の隣に腰掛けて聞いてきました。面食らいながらも接客業で働いている私は、作者と作品名(サスペンスもの)をスムーズに答えるだけでなく「あなたは?」と聞き返してしまいました。

「私のも同じ作者の。あなたもミステリーが好きなのね?」

2-2. 話が弾み、連絡先を交換。食事の約束まで

そこから本の話が弾み、同性で、お互いに気さくな人柄だったこともあって、すっかり意気投合してしまいました。連絡先を交換して「今度ご飯を食べに行こう」と軽い気持ちで約束してしまいました。

この話を友達や家族にしたら「普通、初対面の人を食事に誘わないでしょ」「何かの勧誘じゃないの?」「同性愛の人っぽくない?」「変なとこ連れてかれたらどうするの!」「だいたい、なんであんたも軽々しく連絡先交換するの!」と心配されたり叱られたり、さんざんに言われてしまいました。

2-3. 周囲の反対を押し切って会うも、やっぱりマルチ商法の勧誘だった

しかし、私は少し不安になりながらも、「大丈夫、そんなことない!」と周囲の反対を押し切って会いに行くことにしました。

会ったのは普通のファミレスでした。食事をしながら彼女が「あなたは夢がある?」から始まり、実はネットワークビジネスをやってるんだ、これが結構稼げるんだ、という話をし始めました。みんなの悪い予感が的中し「やっちまった」と思うと同時に、彼女を信じた自分の惨めさと裏切られた悲しさに泣きそうになりました。

2-4. 友人に教えてもらった言葉で断った

「あ、私のパパが『消費者何とかセンター』に勤めてて、そういうの無理なんだ。ごめん!」

泣きそうになっていることを悟られないように、明るめの声で私はそう言い、彼女の話をさえぎりました。

私が彼女に会うことを心配した友人が「なんかの勧誘だったら、これ言えば一発で断れるから」といって教えてくれたおまじないの言葉でした。『消費者生活センター』、ちゃんと言えなかったけれど効果はあったみたいです。

2-5. うまく断れた!だけど悲しい

「そうだったんだ、ごめん」彼女はそれで悟ったらしく、それ以上マルチ商法の話はしませんでした。それまであんなに仲が良かったのに、その後は話が続かなくなって、ふたりともほぼ無言でお店を出てお別れしました。

家に帰って、部屋で一人で泣きました。

「全部、私を勧誘するためのウソだったのかな?」
「普通に友達になりたかったな」

そう思うと、涙が止まりませんでした。

彼女からの連絡はそれっきりありません。

3.  マルチ商法の巧妙な声かけをカフェで行う目的は?

マルチ商法の勧誘目的で、カフェで声かけをするのは一見無謀なことのように思えます。しかし、路上でのキャッチセールスなどはよく見かけたり、実際に声をかけられたりして、そういう勧誘があることを知っているために対処はしやすいですが、カフェのような店舗内で声かけをしてくるとは夢にも思っていませんから、完全に意表を突かれます。

3-1. 非常識だからこそ、うまくいく場合も

常識的に考えれば、店舗内での声かけや勧誘はありえないことです。つまり、「普通はそんなことをしない」という無意識的に行われる私たちの判断を逆手に取り、「カフェでマルチ商法の勧誘をしてくることはないだろう」と思わせることで、警戒心を解こうとするのです。

3-2. 初対面の相手に連絡先や個人情報を教えない

あまり多くはありませんが、初対面の人に対してマルチ商法の勧誘をする事例はありますので、油断は禁物です。初対面の人や、あまり親しくない人に連絡先や個人情報などを教えないようにしましょう。

4.  友人からマルチ商法の勧誘をカフェでされた!どうする?

4-1. カフェで友人にマルチ商法の勧誘をされるパターンは非常に多い

見知らぬ人から初対面でマルチ商法の勧誘に出会うよりも、友人に勧誘される確率のほうが高いですね。友人からマルチ商法の説明や勧誘を受けるのも、カフェで待ち合わせをしたときが非常に多いです。

4-2. カフェでの話は勧誘の入り口に過ぎないことも

また、カフェでの話は勧誘の入り口に過ぎない場合も多々あり、その後にフットサルやバーベキューなどのイベントに招待されたり、勉強会やセミナーに連れて行かれたりすることもあります。深入りすればするほど、たくさんのマルチ商法の人たちとの交流が発生して、だんだん断れなくなっていきます。

いずれにせよ、早い段階でマルチ商法であることを察知して、きっぱりと断るようにしましょう。

4-3. これでスッパリ!おすすめの断り方

一連の流れ(イベントの招待やセミナーなど)がマルチ商法の勧誘と関わるものかどうか聞きましょう。ネットワークビジネスやMLM(マルチレベルマーケティング)だから違う!と言い張られても、それらもマルチ商法と同じ「連鎖販売取引」ですので騙されないようにしてください。

4-3-1. 一度断れば、もう勧誘できない

呼び名がどれであっても、「連鎖販売取引」の勧誘であることを認めたら、スッパリ断ってください。一度断られた相手に勧誘を続けることは違法ですので、それ以上相手はあなたを勧誘することはできなくなります。

4-3-2. 事前に告知することなく勧誘したら違法

「連鎖販売取引」でないと言い張った場合、その後「連鎖販売取引」の勧誘を事前に告知することなくビジネスの契約などを勧めるなどをしたら、「氏名等の不告知」という違法行為になります。

4-3-3. 運営企業や消費者相談窓口に連絡する

相手に違法行為であることを指摘しても、なお食い下がってきた場合は、そのマルチ商法の運営企業に連絡をする、または国民生活センターなどの消費者相談窓口に相談すると伝えましょう。違法な勧誘を行う会員に対して、運営企業であっても会員資格剥奪などの厳しい対応をとることがあります。もし放置して営業停止などの行政処分を受けることになれば、企業も他の会員も大損害をこうむるからです。

4-4. 契約を結んでしまっても解約できる!

万が一、うまく断れなくて契約を結んでしまった場合も安心してください。
マルチ商法であれば、20日間のクーリングオフが適用されますし、中途解約も可能です。

困ったときは消費者相談窓口に電話をしましょう。

・消費者庁の推奨する消費生活相談窓口
参考サイト:消費者庁HP/被害にあったら
http://www.caa.go.jp/consumers/damage/measures/

解約できるとはいえ、初めから契約しないにこしたことはありません。その人があなたにとって本当の友人なら、厳しい態度をとることが『本当の友情』ですよ。

5. カフェでの巧妙なマルチ商法の勧誘と対処法・まとめ

カフェでのマルチ商法の勧誘は様々なケースがあります。見知らぬ人に声をかけられて、いつの間にか契約を結ばされたり、友人にうまく言いくるめられて、会員になった挙げ句借金まみれになってしまったり、マルチ商法で痛い目にあった人たちは数知れません。

マルチ商法の上位会員の中には、被害者の人のよさにつけ込んで、マルチ商法の会員にならせたり、商品を買わせたりして荒稼ぎをする質の悪い人たちもいます。そういった人たちによって、これまで多くのトラブルが引き起こされてきました。人々の憩いの場であるカフェが、マルチ商法の勧誘の場として頻繁に利用されてきたのはとても残念なことです。

しかし現在、マルチ商法は特定商取引法によって勧誘の方法が厳しく制限されています。友人が、アップラインと一緒になってあの手この手であなたに勧誘を迫ってきても、あなたを守る法律も窓口もありますので、必ず一人で解決しようとせずに適切な相談窓口に助けを求めましょう。

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