ブロックチェーンの最新技術4.0は世界の産業界に革命をもたらす?

18世紀のヨーロッパから始まった産業革命は全世界に大きな影響をもたらしました。いわゆる第一次産業革命です。

第二次産業革命と言われるラジオや蓄音機そして飛行機、第三次産業革命の原子力とパソコン。その産業革命がまたヨーロッパを起点に起きようとしています。

第四次産業革命インダストリー4.0というものです。

このテクノロジーも世界の産業界に大きな変革をもたらすものなのか?そして産業革命とブロックチェーン4.0の関係について調べてみました。

1. 今注目のブロックチェーンと4.0テクノロジー

ブロックチェーン4.0というのは、ブロックチェーン技術の最新バージョンです。ブロックチェーン1.0はビットコインの技術とともに生まれたブロックチェーン技術が仮想通貨を流通させるための技術、ブロックチェーン2.0は仮想通貨だけにとどまらず、金融機関でのシステムにブロックチェーンが活用できるようになる技術。ビットコインの他にイーサリアムが登場したのも2.0の時代になります。そしてブロックチェーン3.0は金融機関以外のあらゆる分野でブロックチェーンが利用される技術と言われています。

それでは、ブロックチェーン4.0とはどんな技術なのか?ブロックチェーンの弱点と言われている承認や接続のスピードを改善して、スムーズなスマートコントラクトを可能にし、他の機器との接続を可能にするシステムがブロックチェーン4.0です。

1-1. テクノロジー4.0とは

テクノロジー4.0という言葉は、デジタル技術に限って使われるものではありません。デジタル技術とリアルを融合させること、それがテクノロジー4.0と思ってもいいでしょう。今までは、デジタルの世界はデジタルで完結、リアルのビジネスはリアルで完結と別々のビジネス形態と思われていました。

Facebookや、Twitterなどのデジタル技術でリアルの店舗や物販に集客するという方法も出てきましたが、デジタル技術との融合というわけではなく、あくまでも広告としてデジタル技術を利用しているに過ぎないことでした。

テクノロジー4.0では、もはやデジタルとリアルの垣根というものが存在しません。例えばタクシー配車システムで成功を収めたUber。タクシーの乗車を希望する人は、スマホからタクシー配車を予約します。GPS機能により顧客の居場所が特定され、登録ドライバーのうち一番近い人を顧客のタクシードライバーとして迎えに行かせるといった方式を取っています。

今までのシステムでしたら、顧客の情報を仲介するステーションで確認し、タクシードライバーの運行状況を見て、一番近いタクシードライバーに依頼するという、仲介者がいなければ成り立たないものでした、しかし、ブロックチェーンのスマートコントラクトという自動契約システムにより、一連の作業が全て自動で行われることになります。それによって多くのドライバーと契約して、膨大なドライバーの位置把握などする必要もなくなり、依頼してから数分でタクシーが到着するというシステムになっているのです。

このUberの象徴的な例のようにブロックチェーンのスマートコントラクトと、GPSシステムさらにモノとネットワークを繋ぐシステムであるIoTによりテクノロジー4.0は成立しています。今までのようにデジタル分野だけ、リアル分野だけというものではなくすべてを融合させることによってテクノロジー4.0は可能になるということです。

1-2. ブロックチェーンとテクノロジー4.0の特徴

テクノロジー4.0という言葉が出る前に誕生したのが、FINTECHという言葉でした。金融とネットワークの融合、これがテクノロジー4.0の元になっています。前述したようにブロックチェーンのスマートコントラクト技術が他分野と融合することによってテクノロジー4.0は可能となります。

象徴的なものとしては、国が管理している貨幣というものが無意味になるということ。何故、貨幣が信用があるのか?それは国が絶対的な管理を行っているからです。偽造やねつ造だけの管理だけでなく発行の管理も厳密に行われているため、信用があるのです。

しかし、その管理には莫大な予算と労力が必要となります。ブロックチェーンで管理することにより、その管理は必要がなくなる。つまり、仮想通貨により国ごとの貨幣というものの必要がなくなるということです。

ただ、先進国においては貨幣のみならず、あらゆるものが結び付き新しいシステムというものを受け入れることが難しくなってきています。国単位だけでなく、生活している人々も既存のシステムに慣れているので、新しいシステムに移行するということは難しいでしょう。しかし、発展途上の国においては、既存システムの整備が行われていないことが多く、新しいシステムというものをすんなりと受け入れることができるでしょう。

テクノロジー4.0が真っ先に展開されるのは、日本や欧州のような先進国ではなく、アフリカ諸国、アジア諸国などの発展途上の国からと言われています。

2. インダストリー4.0とは?

インダストリー4.0はドイツで推進されている、製造業のデジタル化のことで、第四次産業革命と言われています。普通ならば、別々の工場で製造されているライン業務を、デジタル化することにより、全てを一つの工場で行っているように管理することができるシステムです。

インダストリー4.0は、CPS(サイバーフィジカルシステム)がベースになっており、工場で従事している全ての労働者の意見や、労働状況などがリアルタイムで収集されて改善に利用されるようになっており、工場での労働改善などをすぐに反映させることができるというメリットを持っています。

2-1. ブロックチェーン×産業IoT

産業IOTを利用することにより、直接モノとインターネットを繋ぐことが可能になります。それを可能にしているのがブロックチェーンのスマートコントラクトシステムです。CPSの考え方からすると、産業IOTを利用することにより、モニター利用などをしなくても現実に購入し使用している顧客のデータをリアルタイムで収集分析することにより改善することができるようになります。

2-2. インダストリー4.0は第4産業革命

インダストリー4.0が第四次産業革命と呼ばれているのは、やはりリアルタイムで全てを並行して進行させることができるようになると言うことでしょう。ブロックチェーンの技術を利用することで、その間にあった仲介業務を全て廃止することが可能ですから、ユーザー側と提供側がリアルタイムで繋がるということになります。

そして第四次産業革命に必要不可欠な技術はブロックチェーンだけではありません。AIの進化も産業革命には必須のシステムとなることでしょう。CPSにより収集されたビッグデータをAIが分析することにより新しい展開を生み出すことができるということです。

3. ブロックチェーンやインダストリー4.0が日本産業に与える影響

日本のような構造的な産業界にもたらす影響というものは大きいでしょう。AIの出現により、8億人もの人が職を失うと言われている2030年問題。これによって職を奪われる人は製造業の人だけではありません。

産業革命は全て製造業から始まりました。今回の第四次産業革命も製造業を起点として様々な産業に波及していくことでしょう。日本でもIVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)という団体が設立され来るべき第四次産業革命に備えていますが、いまだに他の国に後れを取っている事実は否めませんよね。

4. まとめ

身近なものでは、アマゾンのエコーとか、エアコンの自動運転システムとか、既にモノとネットワークを繋ぐIOTは私たちの生活の一部にもなりつつあります。

第四次産業革命の大きな柱は一見矛盾しているようですが「垣根の破壊」「連携」だと思います。仮想通貨のように、国家間の垣根を破壊してしまうこと、そして今まで全く別の作業をしていた工場同士が連携することができること。

機械に仕事を奪われるというのは、今までの全ての産業革命で問題になってきていました。そして今回の2030年問題にあるのはまさに第四次産業革命。どのようにシステムの進化と共存していくことができるのかということが大事になってくるでしょう。

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